2015/08/12
日本は島国である：程塚商事に関するニュース


日本は島国である。

しかもかなり狭い。

狭いけれども、多様な地形、景観をもち、4季の変化にも恵まれている。

このような風土環境のもとで日本人は、雄大・豪壮な「大陸」文化に対して、優美かつ繊細な「島国」文化を育んだ。

日本人はおおむね、思索的というより感覚的、観念的というより現実的な傾向をもつ。

したがって、壮大な構想を組み立てる長編叙事詩より、むしろ身辺の些事や花鳥風月を描く短編こそ、日本文学の最も得意とする分野である。

和歌、俳句などの定型叙事詩にその傾向は顕著だが、『源氏物語』などの長編にも、あるいは西欧の強い影響を受けた近・現代文学においても、日常や自然に対する微妙なあや、感覚を重んじる性向が、底辺に流れているのである。

日本には固有の文字はなく、文字が使用されるのは漢字の伝来(5～六世紀頃)からである。
しかし、文字がなくても文学はあった。

人々の口伝えに語り継がれ、歌われた口承文学がベースとなり、やがて漢字の普及によって、『万葉集』『古事記』『日本ブログ紀』などの記載文学に結実するのである。

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